紀伊半島の旅なのだよ~紀州鉄道編~
こんにちは、涼香です!
放浪やらアイドルライブに顔を出しているうちに大分時間が経ってしまいました。
今週は全国的に雨が多い日が続きますが皆さんお変わりないですか。
特に栃木・茨城方面は大変だったようで、本当に天災っていつ起こるか分からないので もしものために備えはしておきたいものですよね。
さて、今回は先月行ってきました紀伊半島の旅の一部を少しだけ綴っていきたいと思います、、、と言っても放置しすぎて記憶はおぼろげですが少しずつ思い起こしながら書いていくので 時間がある時にでも読んでいただければ幸いです。
※今週の出没予定は13日の日曜日14:00-21:00のみとなりますのでご了承下さい
紀勢本線を乗り継いでやっと到着したのは和歌山県の御坊駅。
駅自体は乗換駅でもあり、そこそこ(紀勢本線では)大きいところなのだが、今回の目的は途中下車でも乗換えでもない。
全国の中でも最も短い路線と言われる「紀州鉄道」に乗る事だ。
未だに非電化である小型の電車がたった5駅の2.7キロの距離をノロノロと走る鉄道である、、、、もうこの文章だけでも にわか鉄子の森田としては興味が湧いてきそう。
季節は8月のお盆。汗で蒸れ、疲れきった体を引きずりながら その姿を探すと0番線というホームの奥地にある。
よく第3セクターの鉄道等は、あとから付け加えられる手法として駅の端っこにひっそり追いやられ 地元民でも数少ない乗客たちをひっそり待っているのだが この機種鉄道もその例だ。
早速テンションが上がり車両まで走って向かうと そこに待ち受けていたのは「キテツ1形の2 !!」
少し錆び付いたボディは何とも哀愁が漂い コロッととした1両車がそこに止まっていた。なんと愛らしいのだろう!!!
この他にも「キテツ1」というオレンジラインのものがある。
鼻息を荒くしながら手持ちがフィルムカメラという事も忘れバカバカ写真を撮っていると 帰省目的の地元のお姉さんに軽く笑われてしまった。。。
いやいや、そんな事は気にしていられないと車内もくまなくスマホとカメラを駆使して撮影する。
車内はロングシートではあるが その昭和感は凄まじい。
夏だと言うのに扇風機は故障しており 「窓を空け温度調整をして下さい」という張り紙が貼ってある、、、なんというローカル臭!!!
発車まで車内を探検していると運転席には懐かしの通票タブレット。単線の鉄道が他の車両との衝突を防ぐための通行手形の様なものなのだが うーん、これはますますローカル感を強くする。
利用客は森田と先ほどの帰省目的だと思われるお姉さんともう一人女性。そして鉄ヲタと思えるおじさん。合計4人である。
このたった4人のために紀州鉄道はエンジンをゆっくりと稼動させ動き出す。
目の前に広がる田園風景は地方であればどこにでもある風景であるはずなのに ちょうど西日が傾き始める時間帯なので黄金色に輝いて見え幻想的だ。
冷却代わりに開いた窓からはスピードはおそらく時速40キロにも満たないため 生ぬるいがその原付バイクにも到達しない速さがどこか優しい気持ちにしてくれる。
御坊駅の付近の売店で買った名産の紀州梅酒を口にしながら まどろんでいるとあっという間に終点「西御坊駅」に到着。
その乗車時間は衝撃のわずか10分!
あんなにトコトコと運転していたのに短すぎるぞ紀州鉄道!
西御坊駅は木造の駅舎の中でもかなり小さく一見見るとプレハブ小屋のような外見である。
しかし、紀州鉄道の歴史館の様に当時の写真が飾られ綺麗に手入れされているのだ。
また、周辺を軽く散策するとなんて事の無い住宅街であるが どこかレトロな雰囲気を漂わせている。
きっと鉄道だけではなく街自体を大切にしている地域なのだろう。
プレハブ小屋(西御坊駅)の脇には抜け穴の様な小道があり、そこを潜れば廃線跡であるレールがもう草木に覆われて今も静かにそこに残っている。
それもそのはず昭和20年むの空襲で全焼するまで この紀州鉄道は日高川駅というこの先にあるはずであろう駅が終着駅だったのだから。
川の向こうまで線路は続いており、そこをたどって行くと歩いて約10分ほどで日高川駅跡地に到着できるらしいので興味のある方は訪れてみたらいかがだろうか。
さぁ、引き返そうと折り返しの鉄道に乗り 駅を撮影していると中間地点である紀伊御坊駅に。
カメラをおもむろに向けるとそれに気づいた紀伊御坊の駅員さんが手だけヒョコッと出して手を振って下さった。
おっ!シャッターチャンスだ!!!とばかりに手持ちのフィルムカメラのレバーを引きピントを合わせると その間に瞬時にサッと手を引っ込められてしまった。。。。
おじさん、サービスするならもっと徹底的にしてくださいよ!! と軽くツッコミを入れたくなる様なクスッとする出来事も。
何ともアットホームな紀州鉄道ならではだ。
たった10分間だけの乗車時間だが地元民と鉄道会社で働く社員さんたちの愛がヒシヒシ感じるような鉄道であった。
たかが10分。されど10分。
その夢のような数分間に何だか胸がホッコリしてしまい 乗車券を回収される際、思わず車掌さんに「絶対また乗りに来ます」と声をかけると 彼は驚いた様な顔をしながらも「ありがとうございます」と微笑み記念の軟券を私に手渡すのであった。
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- 2015.09.13 (日) 23:13
- URL
- 翡翠の記憶
- [ edit ]
- 2015.09.13 (日) 23:17
- URL
- 翡翠の記憶
- [ edit ]
- 2015.09.14 (月) 22:33
- URL
- なかだ
- [ edit ]
Re:
☆翡翠の記憶さんいつもコメントありがとうございます!
日常の中での貴重な10分間を費やして下さり とても嬉しい気持ちなのです。
紀州鉄道は本当にひっそりとして特に見所もあるような場所ではありませんが、それゆえにゆったりとした時がまるで止まったような所なので凄く癒されますよ(*´ー`*)
いつも旅の記事は読んでいる方がその場所へ一緒に訪れているような気持ちになって欲しいな と思っていたので、お褒めの言葉が勿体ないくらいに嬉しいです!!
近頃過ごしやすい気候になってきたので 近いうちにまた小旅行に行ってみたいと思います(^^)
Re:
☆なかださんコメントありがとうございます!
あんな長文で鉄道の事ばかりで分かりにくかったと思うのに読んでくださりありがとうございます!
本当にタイムスリップしたような懐かしい空間で実際に足を運ぶと気持ちがスッと穏やかになれる場所なのですよ。
私の気持ちの上がり下げの感じとか分かって下さるなんて さすがなかださん!(笑)
連続でコメントもありがとうございました。とってもとってもありがたいです( ;∀;)
プロフィール
Author:森田 涼花(もりた すずか)
26歳
H5 6/2 ふたご座 A型
吉原の多恋人俱楽部という店に在籍している森田涼花といいます。
大人の職業をさせていただいてますが、当ブログでは個人的な日常と趣味についてツラツラと綴っていくブログです。
若干長文気味ですがお付き合い下されば幸いです。
◾️多恋人倶楽部HP:
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森田涼花が在籍しているお店のホームページです。
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